イノベーション・ファシリテーターに吹く8つの風(合宿)

イノベーション・ファシリテーター14名が集まり、11月12~13日に合宿へ行ってまいりました。
対話尽くしの2日間。どんな想いが共有され、どんな風が吹いていて、次に何が生まれようとしているのかレポートします!



合宿先はマホロバ・マインズ三浦
この場所は、イノベーション・ファシリテーター講座0期が始まった場所でもあるそうなのです。
海が臨める絶景の会議室で、セッションを開始。





◉セクターを超えた、見えない風が吹いている


初めに参加者14名のイノベーション・ファシリテーターとしての活動を一人ずつ紹介してもらい、先日のギャザリングでアウトプットをした8つの風とどう重なるか対話をしていきました。


「新しい社会に向けて吹いている8つの風」

  1. まちづくりの変化:みんなで創る優しいワクワクの風 
  2. 働き方の変化:働くのアタリマエをスイスイ超えていく風 
  3. 在り方の変化:あらゆる壁を感じない在り方が増えるスルースルーの風 
  4.  起業家の変化:つながる社会起業家の颯爽の純風
  5. 学習環境の変化:学びで人と人をつなげるキュンキュンの風 
  6.  織構造の変化:この指とまれのニコニコの風(タテワリのオワリ)
  7. 経済システムの変化:おもちより・おすそわけ・わかちあいのサーーという風
  8. AI/テクノロジーの変化:テクノロジーで人として覚醒するキラーの風 



今回集まった参加者のみなさんも、本当に多様な背景をお持ちの方ばかり。一部の方を紹介します。


4年前にデンマークの教育現場を見て衝撃を受けたという中曽根さん。(写真前列右から5人目)「これからの教育を考えるフューチャーセッション」をテーマに活動。
 中曽根さん:
「この合宿に来なきゃいけないと思って来た。ここにいる人のつながりが違う、と確信している。すぐにもできそうなことからやってみたい」



老人、子供、外国人や障害者、その地域にいる多世代文化が集まっている「いるかビレッジ」を運営している佐野さん。「いるかビレッジ」ははあらゆる人が集まり未来を考え対話するという、壮大な実験場そのもの。
佐野さん:
「今の時代を嘆いていたり、今やっていることに関する悩みや不安、諦めにも、すべて意味がある。そのエネルギーを変換していくことが、一つのフューチャーセッションの役割」 



 フューチャーセッションを活用して企業の中で現場主導によって企画したサービスが、社長賞を受賞した中吉さん。(写真前列の一番左)そのお祝いでメンバーでハワイに!(次回インタビュー予定です)
中吉さん:
「このプロジェクトを通してメンバーのスイッチが入った。セクターを超越した個人としてフラットにつながれる場をつくりたいと思っています」



みなさんのストーリーが本当に興味深く、気が付くと6時間!が経過。
 普段全く異なるテーマで活動していながらも、根底にある共通点が多いことを強く感じました。

北川さん:
「問いをつくることを突き詰めて話していて、夫婦間、学校でのこと、会社で起きていることは、本質的には同じこと。全体的な統合が求められている時代なのに、要素分解に慣れている社会で、新しい方法をみんなとつくっていきたい。」




セクターの壁を通り抜ける追い風が吹いていることをしっかりと共有できたところで、夕食です。  


ザ・宴会場!
今日話したことを集約させ、さらに8つの風の中から3つ風にグループ分け。
 その後、夜の海へ散歩に出かけ、深夜の対話を続けるグループも…。 





◉見えない風を、見えるようにするには?


 翌朝、6時過ぎにロビーで待ち合わせて朝日を見に。

 これからの活動が祝福されているかのような、合宿の象徴的な日の出に恵まれました! 




ヨガをしたり、海に向かって叫んだり?と思い思いに過ごした後、雲が形を変えて手のように見えて、朝日がエンゲージリングのように見える瞬間にも遭遇。神秘的です。




朝食後、2日目の対話が始まります。


 昨日、参加者で体感した風を、どうしたらその風を感じていない人にも見えるようにできるか? 
多胡さんの提案により「見えない風が、草木を揺らす瞬間を捉えるにはどうしたらよいか」という、まるで詩のような美しい問いでフィッシュボウルをスタート。  

私は久しぶりにファシリテーションをしました。
「いいファシリテーションは自分の言葉を言う人ではなくて、場の言葉を使える人」という野村さんからのフィードバックを頂き、うーん…勉強になります!


「イノベーション・ファシリテーターは傍観者ではなくて、当事者としてコトを起こしていく立候補者。自分自身が揺れる草木になって、風を体現して変化し続けていきたい」と話していたことがとても印象的なセッションに。 




◉海での対話 



朝の対話の後、会議室にいることがもったいないね、海に行きたいねとそのまま海風に誘われて…



砂浜で対話をすることに。




昨日作った3つのグループで更に対話を続けます。




多世代が学び合う風が吹いていそうなグループ。
(左から林さん、中曽根さん、加藤さん、浅井さん)




現場主導で組織を超える風が吹いてそうなグループ。
(左から池田さん、北川さん、中吉さん、佐野さん、松岡さん)



こちらは地域・企業・NPOの壁をすいすい超えていく風が吹いてそうな、草木になって揺れているグループ。
(左から三沢さん、野村さん、大藤(私)、多胡さん)


大人になってから、こんな無邪気な人たちに出会えるなんて…そんな喜びを噛みしめながら、会議室へ戻りそのままクローズトークへ。


 加藤さん : 「本能のままやりたい、ワクワクする、ということをやっていくことが風を起こしていくことだと実感」


林さん: 「 自分が風を感じて、それが分からない人に来てもらって、触ってもらう。自分が本当に感動しないと、その感動は伝えられない。自分から手を挙げて、それをみんなで支えてもうらう活動を続けて行く」



私はイノベーション・ファシリテーター講座を受講して約1年経ちました。ファシリテーションに苦手意識がありましたが、その場にいる参加者全員を信じて、自分の感覚や感情を素直に発言すればいいんだ、そのまま行けばいいと、心からそれを確認できた2日間となりました!



合宿はこれにて終わり!
ですが、 ここで作った風を更に具体的なアクションへつなげます。
 レポートは続きます…!   


21世紀People

自分を変える、そして社会を変えていく。 イノベーションファシリテーター100人のストーリー。

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